【不動産ニュース】積水ハウス 点検の現場に先端技術、女性や高齢者の活用へ|R.E.port
2019年7月22日 09時35分
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 積水ハウス(株)は18日、ドローンやロボットを活用した戸建て住宅の定期点検手法「スマートインスペクション」の8月1日からの実装に先駆け、プレス向けデモ体験会を同社関東工場(茨城県古河市)で開いた。同手法の概要については16日のニュースを参照。  屋根の点検にドローン、床下にロボット、小屋裏にロボットカメラを活用する。屋根の点検は、従来は重量のある高所カメラとその台を、屋根面ごとに移動して撮影。風でカメラが揺れるため、補助者が必要となり、高さも最大で約11mと3階建て住宅を点検するにはわずかに足りない場合があった。また、床下や小屋裏の点検についても、狭所や高温の空間での作業となり、作業員の身体的負担が大きいと指摘されていた。  こうした課題に対して、ドローンやロボットを活用して解決していく。屋根の点検では、社員に配布されているiPadを使ってドローンを操作し、垂直移動と水平移動によって屋根の全体・一部および高所外壁を撮影。床下点検では、床下点検ロボットをiPadで操作しながらロボットに設置されたカメラで撮影。また、小屋裏についても、脚立に上らなくてもロッドの先端に装着したデジタルカメラをiPhoneで操作して撮影する。  それぞれ撮影した画像は、クラウドを介して、ベテランの専門スタッフがチェックする専門部署オフィスサポートデスクに送信する。撮影した画像は高解像度で、瓦1枚のひび割れや雨どいにたまった落ち葉等、細かな破損や汚れも発見できる。問題が発見された場合については後日作業員による再検査で目視・計測する。画像チェック後には、送られた画像をもとに点検の報告書を即時作成。現場の作業員のiPadに送付し、その場でユーザーに点検結果を説明できる。なお、ユーザーにはその後印刷した報告書を郵送する。  定期点検のうち、10年ごとの点検(10年、20年、30年)が対象で、従来は2人の作業員が4時間かけて行なっている作業を、1人の作業員が1時間45分で完了する。普及に向けて、同社の全国29ヵ所のカスタマーズセンターにドローン、床下点検ロボット、ロボットカメラを配備していく。機器納入の都合もあり、初年度で対応できるのは10年ごと点検の対象となる5万棟弱のうち、約2割程度を見込む。  同社執行役員CS推進部長の小井孝員氏は「個人のスキルに頼らない点検ができる点も大きなメリットだ。作業員の負担軽減と安全性向上も図ることができる。今後は高齢スタッフや女性スタッフの増員も図っていきたい」などと述べた。 https://www.re-port.net/article/news/0000059634