【地球不動産ものがたり -Real estate of the earth-】チューリッヒ Switzerland
2019年12月30日 07時30分
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 ゴルゴ13が、報酬の振込先として指定するスイス銀行。実は実在しない。それでもスイスのチューリッヒは世界都市で大手の金融機関や銀行が軒を連ねている。  驚きのニュースは、11月から大型銀行UBSが個人や企業の預金にマイナス金利を課したことだ。市場が不安定な時によく買われる通貨は、円とスイスフラン。安定のスイスフランだが、ゆっくりと預金として寝かせて置けなくなった。200万スイスフラン以上(2019年12月時点で日本円で約2億2千万)の預金口座が対象で、預金を他の投資商品に移行させるのが狙いとロイター通信。預金に対して0.75%の手数料、2億円で月に150万は大きい。大手クレディスイスも後を追い2000万スイスフラン以上の個人と企業口座に0.75%、1000万スイスフラン預金口座には0.85%の手数料。ゴルゴも落ち着いてお仕事できないです。  さてそんなスイスですが、高層ビルを建てるのにとても時間が必要な国です。西部のフランス語圏では、東部ドイツ語圏に比べると特に難しい。歴史的建物を大切にしており、伝統的で小規模な街が特に大切にされています。スイス西部のジュネーブ、中央部のバーゼル、ベルン、東部のチューリッヒに旧市街がちゃんと残されており、ベルン旧市街は1983年にユネスコ世界遺産に登録されています。高層ビルがガンガン建ち並ぶニューヨークやドバイとは対照的です。 ※そんなニューヨークやドバイについての再開発事情はこちらから 【地球不動産ものがたり -Real estate of the earth-】ニューヨーク USA https://news.real-net.jp/pickup/108621 【地球不動産ものがたり -Real estate of the earth-】ドバイ・シティ UAE https://news.real-net.jp/pickup/107112  日本では木造家屋がメインだったので、戦争や大火事で、ほとんど残っていないところも多いのが残念ですね。所々に残ってる古い家屋もリノベーションを加えて大切に残しているのを見ると嬉しくなります。京都は特に大切にされていますね。「イチゲンサンオコトワリ」とキッパリ割り切っちゃう態度が守る秘訣なのでしょうか。閉鎖的と言われても、きっちり守っていってもらいたいですね。筆者の生まれた町、北海道の片隅には、城も歴史的建物もないので、石垣をみただけで感動してしまいます。  さてそんなスイスにあるチューリッヒは、ドイツ語圏の東部にあります。その昔、チューリッヒ湖の辺りでは、新石器や青銅器が出土され、集落跡が発掘されています。ローマ期にはリマト川を往来する船の税関と国境の役割を果たし、318年にはローマ人により城が築かれ、駐屯部隊が街の治安を守っていました。さらに東部にいたゲルマン人は、自分たちの農作物が不作の時に、侵略・奪略して帰っていく事を繰り返していましたが、5世紀には、自分たちの土地に帰らず、すっかり定住してしまいます。大移動しちゃいました。ローマ期の城は、7世紀ごろまでありましたがフランク人の城に建て替えられています。 陸続きで国境があるとやはり忙しいですね。  今では金融センターがあるチューリッヒ。古い街並みは健在。Apple StoreやStarbucksもありますが、ひょいとは見つけられません。広尾のセブンイレブンのようです(個人の感想)。看板が街並みの景観の邪魔をしないのが特徴。 その中でも高層ビルを探していきます。 Swissotel Zurich 85m 32階 (1972竣工) 「スイスホテルチューリッヒ」はチューリッヒのホテルの中で一番高い建物。四つ星で一泊17,000円あたり。 Prime Tower "Maag-Tower" 216m 36階 (2011竣工) 一面ガラス張りの彫刻、プライムタワー。低層棟の建物が、静かに並ぶチューリッヒに突如として現れる高層ビル。どこか、迷彩のように青空と一体化していて、「あると思えばあるけど、ないと思えばない?」…イヤイヤ。やっぱり大きいので目立つわけですが、文化的価値観に配慮したのが伺えます。GIGON & GUYERのデザイン。スイスチューリッヒの建築設計事務所で美術館の建増などを手掛けています。開発から竣工まで15年を要したこの建物は、経済的に大成功を収め、テナント収入は評価ベースで建設費用を1億1000万スイスフラン超えていると査定されています。最上階にはレストラン、1階には会議ホールとホテルのエントランス、ドイツ銀行シュヴァイツのオフィス、コンサルティング会社が入っています。 Mobimo Tower 81m 24階 (竣工2011) モビモ・タワー、高層ホテルで最上階から下9フロアは、高級住宅として売り出している。 Hardau Towers 95m 33階 (竣工1978) Vulcano Tower(tower1,2,3) 80m 26階 (竣工2018) Hardturm Park Tower 80m 24階 (竣工2014) Andreasturm 80m 22階  (竣工2018) WestLink Tower 80m 21階 (竣工2017)  どれも高さに関しては控えめですが、天井が高そうですね。高級感が伝わってきます。中央部のバーゼルでもメッセタワーが先陣を切り次々と高層ビルが竣工しています。  60年代にあった高層住宅の建築ブームの後には公営住宅のような役割で多くの貧困層が住んだために、高層建物のイメージが悪くなってしまったタワーマンション。昨今は、ターゲット層を大きく変えて大都市のステータスという位置づけでイメージアップを図っています。共働きで子供がなく、お金に余裕のあるカップルに人気なんだとか。  2017年のランキングによれば、建築費が世界で3番目に高いチューリッヒの建設費用の平均は1平方メートルあたり3,527.87USD。ちなみに 1位ニューヨーク   3,806.92USD 2位サンフランシスコ 3,549.17USD 4位ロンドン   3,213.99USD 13位東京 2,385.71USD 2019年のランキングでは、順位が入れ替わり4位になっています。 1位サンフランシスコ 2位ニューヨーク 3位ロンドン 4位チューリッヒ  ちなみに賃貸の家賃は最低でも30万。2019年物価ランキングで5位になっていました。新たな建設ラッシュが街を変えていくのでしょうか。変わって欲しくない気もしますが、そんな事を言っていたら大聖堂も大学もできていなかったという人もいますので、暖かく変化を見守りたいと思います。京都みたいな感じなのかな?変わる前に行ってみたいな。 ( ゚Д゚)y─┛~~ 「俺のスイス銀行の口座に、入金が確認され次第、仕事にかかろう。」  ゴルゴがスイス銀行に報酬を受け取る理由は、個人情報リークを法律で固く禁じている。プライベートバンクでは口座名も任意の番号のみで管理されている。永世中立国の為、紛争などに巻き込まれる可能性が低く、スイスフランが通貨として非常に安定している。とされています。口座維持費が発生するので最低でも1,000万円以上は常に預金しておかなくてはならない。預金の引き出しには6週間前に申請しなくてはならない。と安全と引き換えに利用者側へのルールも厳しいみたいです。 Junko Takahashi