【特別コラム】「東京競売ウォッチ」マンションシフトが明らかに!!|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)
2020年1月30日 07時30分
2019年東京地裁は対象物件が2年連続で増加したことを前週述べたが、では、その競落水準はどうであったか。図表1(※)は物件種別ごとの上乗せ率の3年推移である。全体平均の上乗せ率は2018年比で8ポイント以上上昇している。
ただし、種別を個別に見ると対象物件全体の7割弱を占めるマンションに関しては0.57%の微減で同じく全体の4分の1近くを占める一戸建てについては12.5%の大幅ダウンである。
従って上乗せ率は実質低下している感がある。特にマンションより一戸建ての上乗せ率減少が大きいのは不動産市場において一戸建てからマンションへのシフトが起こっていることを反映していると思われる...