【特別コラム】「東京競売ウォッチ」トランクルーム 転用の競落か?|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)
2021年1月7日 07時30分

昨年はコロナ禍で不動産市況は物件種別によって異なる動きが見られた。飲食店舗の賃貸市場はまさに逆風で、テナント料の値下げや退出に不動産オーナーは苦境に立たされている。それに比して都心、準都心立地のワンルームを含むマンションの売れ行きは堅調に推移している。さらに郊外の戸建は販売好調と言える状況である。そんな中、やはり堅調に推移しているのがトランクルームなどのストレージ市場である。12月9日開札で東武大師線「大師前」駅徒歩1分に立地する空きビルが競売対象となった。
その物件は南側で幅員30m超の公道、西側で6.5m超のそれぞれ公道に面する約34坪の敷地に築30年の鉄骨造6階建の建物が載って...