【特別コラム】「東京競売ウォッチ」取引事例価格と積算価格の乖離!!|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)
2021年11月4日 07時30分

【2021年10月20日開札】
・対象 26物件
・入札 26物件
・落札率 100.00%
・総入札 434本
通常中古マンションの価格査定を行う際、宅建業者は近隣類似の取引価格を主にその根拠とする。しかし東京地裁の競売物件の評価は、建物は再調達原価から経年減価を算出し求め、土地を公示価格水準での敷地価格を土地共有持分で乗じて求めたものの合計額の積算価格を主として採用している。これは一戸建ての評価手法と同じである。また積算価格に加えて想定賃料から収益還元で求める収益価格も評価額の参考としているが、この手法の場合ファミリーマンションではかなり低額に導かれる傾向が...