【特別コラム】「東京競売ウォッチ」2021年東京地裁 競売市場の総括!!|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)
2022年1月13日 07時30分
昨年2021年は東京地裁本庁の競売開札対象物件は表1(※画像クリックして御覧ください)のとおり24.19%増と大きく増加した。これは1昨年裁判所が約4ヶ月に亘って休んでいたことで対象物件を大きく減らしていたことがその理由である。ただ2年前2019年より対象物件が50件少なくなっていることから裁判所が休んでいた分の競売件数が上乗せされることはなく、むしろ減少した。この理由は政府のコロナ禍に伴う経営支援策にある。
特にゼロゼロ融資(無利子、無担保融資)は企業のキャッシュフローを高め、返済遅延が起こらない状況を作った。結果として21年の全国の倒産件数が6000件を下回る公算で、そうとなれば...