【特別コラム】「東京競売ウォッチ」相続がらみ形式競売が目立つ|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)
2022年10月27日 07時30分

【2022年10月12日開札】
・対象 18物件
・入札 18物件
・落札率 100.00%
・総入札 235本
一棟物という種別の物件はこのところ競売市場にあまり見ない。収益物件への購買意欲が高く、市場での取引価格も高い状況である。従って昨今は仮に所有者・債務者が融資返済を延滞しても物件売却によって債務返済は十分可能であることから競売市場には登場しないのである。
そんな中で収益物件が一般市場ではなく競売市場にて売却されるケースで多いのが共有物分割請求訴訟に基づく換価(形式)競売である。この換価競売も事件番号では債権回収の任意競売と同じ...