【特別コラム】「東京競売ウォッチ」条件変更で再入札の借地権物件が 高額競落|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)
2022年11月17日 07時30分

借地権付建物にたまに見られる特徴として借地権の範囲、つまりは敷地形状が不明確であることがある。特に私道に面する物件は、その私道や私道に通じる土地が借地権範囲に入っているのかが曖昧な場合がある。
10月26日開札でJR総武線「東中野」駅徒歩約5分に立地する借地権建物が対象となったが、この物件は今年4月27日に開札となり、競落されたものであった。この時は売却基準価額2726万円に対し18本の入札があり、最高価7106万円にて不動産会社に競落された。しかし再び入札に付され、今度は売却基準価額2160万円と大きく減額された。おそらく前回(4月27日)に競落した会社が売却許可取り消しを申立て、...