【特別コラム】「東京競売ウォッチ」明渡可能都心物件が高上乗せ落札|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)

2023年4月6日 07時30分
no image
 先日全国地価公示価格が発表された。それによれば大都市商業地を中心に価格上昇が2年連続であったとのことである。その中でも東京都心の土地は値上がりが顕著であり、都心再開発は活発化している。  ところで再開発でその進行に障害になるのが、占有関係である。特に店舗については多額の明渡費用がかさみ、また移転までの時間も相当要する。ただ競売での処分であると、対象物件への抵当権設定後に賃貸が開始されたものは、その賃借権を買受人に対抗できず明渡を円滑に行える利点がある。  3月14日開札ではJR中央線「飯田橋」駅徒歩6分の商業地32坪強とその上に建つ店舗・共同住宅が対象になった。この建物は築56年...
この記事は会員限定です。Realnetにご登録いただくと記事全文、添付ファイルがご覧になれます。
新規の方はこちら(登録無料) 今すぐ登録
会員の方はこちら ログイン