【特別コラム】「東京競売ウォッチ」倉庫としての占有、対処の難しさ|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)

2023年4月13日 07時30分
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 平成バブル崩壊の時代、競売不動産には多くの占有屋が跋扈していた。差押えから競売入札まで今より相当長い時間を要していたため差押え後の占有者の入れ替わりも多かった。近時は競売の処理時間も短縮され、また執行官のインフラ(水道名義など)調査権限の拡充もあり、不法占有は減少していると思う。明渡や賃借権の継承などを競落人はしやすくなったと言えるだろう。  しかし、賃借人などが占有している場合は占有状態がはっきりしているが、所有者が利用しない状況で放置されている場合は、占有者との明渡交渉が難しい場合が多い。  前述の場合、大方所有者とは連絡が取れず、任意の明渡交渉を行えないケースが多い。ただ対...
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