【特別コラム】「東京競売ウォッチ」土地利用無権限建物に入札3本|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)

2023年5月18日 07時30分
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 競売市場には特殊な権利関係の物件の出現率が高い。しかし、4月26日開札で土地の利用権原が無い建物で且つ築33年にもかかわらず建築確認を取らずに建てられた物件が対象になっていたのには驚かされた。東武東上線「東武練馬」徒歩約8分に立地するこの物件、敷地については前地主の建物収去土地明渡訴訟が確定(終局)しており、この判決を承継した現地主が本競売の申立人となっている。  この物件の評価書を見ると敷地約19坪の評価はゼロであった。敷地利用権無しであっても「場所的利益」として更地価格の1割程度は評価されるケースが多いが、本件は明らかな無権原ということで、評価ゼロである。売却基準価額は建物(木造3...
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