【特別コラム】「東京競売ウォッチ」喪失可能性ありの借地権物件に|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)

2023年6月8日 07時30分
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 競売市場にしかあり得ない物件として、その代表格が借地権付建物のうち、その借地権に争いがあるものである。その中でも地主との間で契約解除がなされている物件は、まず一般市場には登場することはない。  5月17日開札では、小田急小田原線「梅が丘」駅徒歩約2分に立地する築約65年経過した木造2階建の借地権付建物が対象になった。土地は借地面積約30坪、建物は延床面積約36坪で1階が所有者占有で、2階が賃貸されている。さて戸建は地主が世田谷随一の大地主である豪徳寺である。そしてこの借地権、既に契約解除が豪徳寺からなされ、現建物所有者はそれを承知していると、現況調査報告書に記載されている。ただこれはあ...
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