【特別コラム】「東京競売ウォッチ」マンション相続税評価改訂と競落価格|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)
2023年8月24日 07時30分
タワーマンションによる相続税評価額の見直しが来年から行われる。現在国税庁が予定している改訂の計算式は複雑であるが、ポイントとしては築年が浅く、マンションの総階数と対象の部屋の所在階数が高く、敷地の持分が小さいほど現在の計算式に対し、より高く評価されるということである。
7月26日開札で一番人気であったのは、東武伊勢崎線「曳舟」駅徒歩約4分に立地する築21年の専有面積約22坪の3LDKの部屋であった。このマンションの階数は15階あり、対象の部屋がある階数は12階である。また敷地の持分から土地持分面積は約5.1坪である。これだけのデータがあれば、評価の「乖離率」が計算でき、その結果この部...