【特別コラム】「東京競売ウォッチ」マンション入札がやや沈静化?|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)
2023年12月14日 07時30分
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11月22日開札では東京メトロ丸ノ内線「新中野」駅徒歩約4分に立地する1Rマンションが対象になった。専有面積約6坪で築36年の物件であるが、このマンションの所有者はこの部屋で孤独死している。部屋の中はゴミが溢れ、ベッドには虫が這う惨状となっている。死後相当日数が経過していて、部屋全体に悪臭が漂う状況である。当然競落人は当該部屋の特殊清掃クリーニングには相当のコストを掛けねばならないだろう。
この物件の売却基準価額は480万円であったが、これに対し11本の入札があり、最高価703万円で競落されていった。
さて本物件は今から約11年前に亡くなった旧所有者が現金購入したもので、最初...