【不動産ニュース】低迷続く中国不動産市場の展望-金融危機に至る可能性は低いが、停滞は長期化し、経済の重石に|ニッセイ基礎研究所
2023年12月8日 13時00分
![no image](https://real-net.jp/shared/thumb/rectangle/L/b929a079a572eee33ee05e1817afe6d446f12f4f.jpg)
1―低迷が長期化する中国不動産市場
中国で不動産市場の低迷が続いている。2020年に始まった不動産デベロッパーの債務管理強化などの影響で、大手を含む一部デベロッパーの資金繰りが悪化し、買い主への物件引き渡しが滞るようになった。これに不満を抱いた買い主の間で、22年7月以降、住宅ローン支払いボイコットの動きが広がり、先行き不安による買い控え拡大で住宅市場の悪化が進んだ。
事態を重くみた中国政府は、物件の竣工・引き渡しを安定的に進めるための対策やそれに関連する資金繰り支援強化の措置などを相次ぎ公表してきた。しかし、住宅販売面積が前年比マイナスの状況は続き、過去にないほど長期化している。消費...