【特別コラム】「東京競売ウォッチ」平成バブルの整理物件|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)

2024年4月4日 07時30分
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 今年は日経平均株価が平成バブル崩壊後30年以上の時を経て更新した。平成バブル崩壊では多くの不動産会社や個人投資家が破綻した。以後長い年月を経て不良債権処理が行われ、平成10年代におおよそその処理が終わっていったと思う。ところが今年3月12日開札で、平成バブル処理案件が対象となった。それは申立債権者が平成バブル不良債権処理の主役である(株)整理回収機構であり、その債権は破綻した銀行である東京相和銀行由来のものであることから分かる。昭和の終わりから平成当初の頃の債権回収が30年を優に超えて処理されたのである。この物件は台東区谷中に所在する木造アパートであり、土地権利は借地権である。昭和63年2月...
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