【特別コラム】「東京競売ウォッチ」高い公売見積価額|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)

2024年4月11日 07時30分
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 昨年2023年の東京地裁本庁ではマンションの競落価格は売却基準価額に対し平均で約49%の上乗せ率であった。平均であるから、80%以上の上乗せ率での競落も見受けられた。こういった高い上乗せ率の背景には中古マンション価格が高値で推移している相場がある。しかし、東京地裁の場合売却基準価額を取引事例から導くのではなく、基本は土地を公示地価等、建物は再調達価格に対し経年劣化の修正を加えたもので導き、これを合計した積算価格である。もちろん昨今の相場を鑑みた修正は施しており、更には収益還元価格も算出している。ただそれでも相場から比して低い価格になる傾向にある。  しかし、不動産公売におけるマンション...
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