【特別コラム】「東京競売ウォッチ」借地権シェアハウス個人落札|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)
2024年5月9日 07時30分
競売対象の借地権付建物は古いものが多く、入札者は競落後地主の承諾を得て建替えすることが多い。この場合地主に対しては譲渡承諾と建替え承諾を併せて取得することになり、承諾料の交渉が円滑にできない場合も多い。しかし、建物をそのまま利用する場合は譲渡承諾料だけの交渉なので纏まるのは建替え前提より円滑に進みやすい。古い建物をそのまま利用するケースはアパートなど収益物件によく見られる。ただ建物が古いことで購入資金に対する銀行融資を受けにくく、大抵は現金購入となる。
4月10日開札ではJR総武本線「新小岩」駅徒歩約6分に立地する敷地面積約23坪で築45年の木造1戸建ての借地権付建物が対象になった。...