【不動産ニュース】中国経済の見通し-政策頼みの景気回復。不動産リスクは残存、貿易摩擦も新たな火種に|ニッセイ基礎研究所
2024年5月30日 09時40分
■要旨
中国の2024年1~3月期の実質GDP成長率は前年同期比+5.3%と、前期(23年10~12月期)の+5.2%から伸びが小幅に加速した。季節調整後の前期比も+1.6%(年率換算+6.6%)と、前期(同+1.0%)から加速している。3月に開催された全国人民代表大会(全人代)で掲げた今年の成長率目標である「+5%前後」に対して、比較的好調な出だしとなった。もっとも、改善の主因は外需であり、4月も内需は依然力強さを欠く状況にある。
需要動向をみると、消費については、雇用・所得の先行きに対するマインドは一段の悪化に歯止めがかかる兆しがみえるものの、4月も個人消費の勢いは弱い。他...