【不動産ニュース】「広島オフィス市場」の現況と見通し(2024年)|ニッセイ基礎研究所
2024年7月10日 12時30分
■要旨
広島のオフィス市場は、コロナ禍以降、空室率は上昇基調で推移し、成約賃料は弱含んでいたが、足もとで改善傾向にある。現在、「紙屋町・八丁堀地区」や「広島駅周辺地区」を中心に複数の大規模開発計画が進行中であり、今後のオフィス市場への影響が注目される。本稿では、広島のオフィス市況を概観した上で、2028年までの賃料予測を行った。
広島県の就業者数は3年ぶりに増加したものの、生産年齢人口の減少は今後も続く見通しである。また、人手不足感が強い一方、コロナ禍からの企業活動の回復は鈍い傾向にあることから、広島市の「オフィスワーカー数」の増加はやや力強さに欠ける懸念がある。
広島におい...