【特別コラム】「東京競売ウォッチ」縦割型区分所有ビルに大量入札|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)
2024年7月25日 07時30分

【2024年7月10日開札】
・対象 25物件
・入札 25物件
・落札率 100.00%
・総入札 242本
昭和40年代の都心ビルの中には、小さい土地単独では建築が思うようにできず、隣接土地と一緒に一棟の建物で造られたビルがある。建築基準法上、また登記上では2つのビルが1棟の建物扱いである。このような長屋形式の縦割型区分所有のビルは隣接するビルそれぞれが専有部分の区分建物となる。こうした場合、建替えや解体などは隣接するビル(専有部分)と協議して共同で行わねばならない。建築当時は老朽化した後のことはあまり考えていないことで、こういった複雑な権利関係のビルができ...