【不動産ニュース】住宅市場が足元減速-住宅ローン金利、住宅価格上昇が住宅需要の重石。ただし、今後の住宅ローン金利低下は追い風に|ニッセイ基礎研究所
2024年8月5日 12時00分
■要旨
実質GDPにおける住宅投資は24年4-6月期が前期比年率▲1.4%(前期:+16.0%)と4期ぶりにマイナス転換。住宅着工件数(3ヵ月移動平均、3ヵ月前比年率)は戸建ての不振もあって▲15.7%と2桁のマイナス。先行指標である着工許可件数も同▲21.2%と当面は軟調が続く見通し。
住宅ローン金利が高止まりする中、住宅価格の上昇が持続。中古住宅在庫の不足が住宅価格を押し上げる構図。これらの結果、住宅取得能力指数は月々の住宅ローン支払い額が収入の27%近くに達するなど、住宅取得のハードルが上がっており、住宅需要は低迷。
住宅販売件数は住宅ローン金利の上昇に伴う中古住...