【特別コラム】「東京競売ウォッチ」孤独死マンションが基準価額以下の落札|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)
2024年11月28日 07時30分
近時古い住宅での孤独死が問題になっている。身寄りのない単身者の孤独死は発見まで時間が掛かるケースも多々ある。
11月6日開札で対象となったマンションはまさに今年の1~2月ごろに賃借人である占有者が孤独死しており、3月になってやっと賃借人の関係者からの申出で警察により死亡が確認されている。所有者が差押えされ競売に掛かっていることで、賃借人からの賃料延滞督促が行われなかったことも発見が遅れた理由ではないだろうか。現状、遺体は運び出されてるものの、動産は放置されたままで、特殊清掃もなされていない状況である。臭気もきつく、体液なども確認できる旨記録にある。
そのマンションは築50年を...