【特別コラム】「東京競売ウォッチ」好立地既存不適格1Rマンションの評価|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)
2025年2月20日 07時30分

昭和60年前後は投資用ワンルームマンションが大量供給された。そのときの分譲業者の多くが姿を消している。しかし、物件は現在も多く残っており、賃貸目的で投資家が所有している。1月22日開札では東京メトロ千代田線「表参道」駅徒歩約4分に立地する1984年9月竣工の1Rマンションが対象になった。この物件も今は無きワンルームマンション販売会社「杉山商事」が分譲した物件である。
ところでこの物件の専有面積は14.52㎡であるが、現在の渋谷区の1R条例によれば、専有面積28㎡以上でなければ共同住宅は建設できない。つまりこの対象となった1Rマンションは既存不適格建築物であるということである。現在総戸...