【不動産ニュース】「東京都心部Aクラスビル市場」の現況と見通し(2025年3月時点)|ニッセイ基礎研究所
2025年3月8日 09時00分

■要旨
東京都心部Aクラスビル の空室率は、コロナ禍を受けて大きく上昇したが、2024年以降、低下基調で推移している。成約賃料についても需給バランスの改善に伴い、上昇に転じている。本稿では、東京都心部Aクラスビル市場の動向を概観し、2029年までの賃料と空室率の予測を行った。
東京都の就業者は情報通信業等を中心に増加が続いている。また、雇用環境についてはオフィスワーカーの割合の高い「非製造業」では人手不足感がより強く、企業の採用意欲が高まっている。以上を鑑みると、都心のオフィスワーカー数は堅調に推移するものと考えられる。
テレワークを取り入れた働き方に対応すべく、オフィ...