【特別コラム】「東京競売ウォッチ」債権者自己競落の1R|山田純男(ワイズ不動産投資顧問 代表取締役)
2025年5月22日 07時30分

平成バブル崩壊後競売市場で多く見られた競落に「自己競落」というのがあった。特に都市銀行などが債権者であった抵当権をサービサー(債権回収会社)が債権譲渡を受け、そのサービサーの申立てによって競売が付されるものが多くを占めた。しかし、その後の不良債権の縮小によって、この自己競落はあまり見受けられなくなった。
4月23日開札で東京メトロ千代田線「綾瀬」駅徒歩約7分に立地する1Rが債権者自己競落された。このマンションは2016年の新築時に個人投資家に販売されている。この時の抵当権設定額は2000万円で外資(韓国)系銀行が債権者であった。それが2023年にサービサーに債権譲渡し、今回の競売に至...