深刻化する建設業の人手不足と外国人労働者への期待|ニッセイ基礎研究所
2019年1月18日 16時32分

国土交通省「建設労働需給調査」によれば、建設業の労働需給を示す「建設技能労働者過不足率」は、震災復旧・復興事業や、景気回復に伴う都心部での再開発の増加等に伴い、2011年下期以降「不足」の状況が続いている。2014年から2015年にかけて、建設投資の増加が一服し「過不足率」の不足幅は縮小したが、2016年以降、前述の再開発や、東京オリンピック・パラリンピック関連施設の建設が佳境に入り、再び不足幅が拡大している(図表1)。
深刻化する人手不足の影響を受け、不動産の新規供給と価格に大きな影響を及ぼす建築コストの上昇が続いている。建設物価調査会「建築費指数」によれば、「工事原価(SRC造)」の...